2018年5月3日に、火山ツアーでも有名なハワイ島・キラウェア火山が噴火しました。
日本でも、激しい噴火の様子がニュースとして取り上げられていますが、実は、ハワイ島の観光(滞在やツアー)への影響は限定的です。
ハワイ島専門メディア「Big Island’s Eyes」ならではの真実をお伝えします。
①そもそも、ホノルルとかワイキキは関係ない
第一の「勘違い」は、キラウェア火山は、日本人の皆様がよく行くワイキキやホノルルのある「オアフ島」ではなく「ハワイ島」にあります。
もし、皆さんがワイキキやホノルルに行くのであれば、まったく何の問題もございません。
②キラウェア火山のある「ハワイ島」でも、その影響は限定的
ハワイ島は広大な島です。
キラウェア火山は、ハワイ島の東端にあり、観光客の皆様が訪れるカイルア・コナやワイコロア地区(西側)とは120km以上離れています。
日本で言うと、東京—軽井沢 間 とか 大阪—徳島 間です。
ハワイ島観光のハイライトの一つ「火山を間近で見るツアー」は、もちろん現在は中止になっています。
しかし、他の「マウナケアの日の出&日の入り」「星空観測」「イルカと泳ぐツアー」「マンタを見るツアー」など、人気ツアーは、各ツアー会社によって通常通り催行しています。
ホテルや空港なども、すべて普段通りに営業して、しかも賑わっています。
③ハワイ島の人たちにとって、キラウェア火山の噴火は「驚きではない」
そもそも、ハワイ島の人たちは大昔から「火山の噴火」と共生してきました。
ハワイ島には、火山の女神「ペレ」が住んでいて、何らかの怒りに触れたり、ペレの気まぐれで起こるのが「噴火」なのだと言われています。
溶岩で土地が覆われてしまうのも、「ペレが、貸していた土地を返せと言っている」と受け取られています。
また、ハワイ島の中央には、マウナケア山とマウナロア山という2つの大きな山があり、島を二分しています。
このため、島の東西では、天候も全く違いますし、文化すら大きな違いがあります。
そして、皆様が訪れる「リゾート地としてのハワイ島」は、西側です。
居住エリアとしてのHILOなど火山の近くの街は、噴火によって普通の暮らしとは言えませんが、
これらの街に住んでいる人たちも、もともと火山と共存していて、パニックになっているわけではありません。それは、昔から繰り返されてきた「日常」なのです。
④報道で伝えられるイメージが間違っている。
火山の噴火も、ハワイ島の雄大な自然の一部です。
みなさん、ぜひご安心してハワイ島に来てください